茶道 表千家 日本文化を学ぶ

茶事と茶会の違い

茶事と茶会の違い

茶事とは

現代風に分かりやすく説明すると・・・

 

お世話になった方を家にお招きしておもてなししたい!と思い、あなたはホームパーティを開こうとします。招待する日を決め、ご都合を全員にメールで訪ね、決定したらその旨一斉メールで知らせます。

 

そして、パーティ当日、あなたは部屋の掃除、綺麗な花を飾り、料理を作ってお客様を待ちます。
お客様はみなさんお礼のお品を持ってパーティに参加し、楽しくすごします。
パーティはおよそ4時間ほど。

 

翌日にはお礼の電話やメールを送り、おしまい?

 

と、現代はそんな感じだと思いますが、茶事もこれに似ていて、全く違うとも言えます。

 

 

連絡はお手紙で

茶道では、メールやSNSで連絡ということはしません。
この後、スマホ世代が60代となってきても、これは変わることはないと私個人は思います。
(まず、家元がそんなことをされるとは思いませんし、家元直属の宗匠ももちろんのことそうでしょう。)

 

手紙は巻紙。
巻紙に書かれたお手紙が届くと、それだけでもとてもうれしいものです。
茶事の後のお礼も、2〜3日以内にはお手紙でします。
(どうしても手紙がかけませんという方は、お電話にされる方もいらっしゃいますが、本来は手紙が正式です。電話は相手の時間を束縛する方法なので、いつでも読める手紙が本来相手を気遣った方法といえます。目上の方なら尚更といえます)

 

正客の存在

茶事では正客(しょうきゃく)が存在します。
正客とはお客様の中のリーダー的存在です。茶事では客の中で、この正客だが亭主(もてなす側)とお話できるんです。

 

これにはとても意味があります。

 

茶会の進行はある程度決まりがあります。そして、その決まりに沿って、挨拶の仕方、お道具や掛け軸を尋ねるタイミング、お道具の拝見をお願いするタイミング、全て決まりごとがあります。(これもお点前などによって、少しづつ変わってきます)

 

つまり、正客は茶事の進行を全て把握していなくて、務まらないんですね!
お道具のこともある程度分かっていないと、スムーズに会話ができないので、それなりの知識が必要かなと思います。

 

ですから、招待客の中から、亭主はあらかじめ正客も決めておいて、招待するときに個人宛に正客をお願いしておくんです。

 

正客はその後、他の招待客に「正客を務めさせていただきます」という事を手紙でお知らせします。

 

亭主はお客とご飯を一緒に食べられない

ホームパーティではみんなで乾杯!でしょうが、茶事はこのようなことは基本ありません。

 

まず、最初に炭を入れ、懐石料理を運び、お酒を振る舞い、茶事のクライマックス「濃茶」をねり、続いて薄茶を点て、お見送りしてお開き。

 

これが茶事の流れですが、亭主は客と一緒にお茶を頂いたりすることも、お懐石をいただくこともありません。料理を作る方が別にいても、運び出しの方が別にいても、亭主は一緒にいただくことはしません。

 

唯一例外として、客が一人の場合、話し相手がいないので客から「どうぞご一緒に」の言葉があれば、一緒にいただくことがありますが、基本この一客一亭の時のみです。

 

これがなぜなのか、茶事に呼ばれたことがあっても、開いたことのない私は推測でしか言えないのですが、亭主は心から客をもてなすつもりで、茶事の数日前、それこそメニューによっては数ヶ月前から準備します。
当日も何か手違いはないか?汚れはないか?失礼はないか?細心の注意を払って客をもてなす。
もし、客と一緒にお酒を頂いたりお食事を頂いたりして気がゆるみ、茶事の流れが乱れたりしては、せっかくの準備が台無しになります。

 

多分、そんなことも理由の一つかもしれません。

 

亭主とは、旅館の女将のようなイメージ・・・というとわかりやすいかもしれませんね。

 

お礼は品物でなくお金

これは、びっくりされる方、多いかもしれませんね。
ホームパーティのつもりで行って、参加費用支払うっていう感覚はあまりないものです。

 

ですが、茶事をするにはそれなりにお金がかかります。
当日の抹茶の用意(濃茶は上等なので少々お高い)、炭の用意、お料理の用意、お菓子、お花の用意。
消耗品だけでこれだけのものですが、もっというと、当日床の間に飾る掛物、茶碗や棚、釜、懐石用の茶碗や器など、由緒あるものならお金に変えられないほど貴重な物を触らせていただけるんですね。

 

だから、きちんと正式なお礼をしなくては!ということで、お金なのでしょう。
お礼用の熨斗袋に「お礼」と書いて、金額は亭主によって(茶事のスケールによって)違いますが、高くて五万円まででしょう。
だいたい安くて1万円(簡単なお料理の場合)
きっちりした懐石なら2万円程度。

 

3万円以上となると、だいたいお土産がついてくることが多いです。

 

心尽くしの手料理と、素敵なお道具の拝見、金額に直すといやらしいですが、亭主の方もこれをバランスよくされているのだと思います。

 

長々と説明してきましたが、さて、茶事とは!
・・・一言で言うと茶道の真髄です。

 

この茶事を楽しむために、お稽古では毎回割稽古(薄茶の点前、濃茶の点前、軸飾り、茶碗飾りなど)をしているんですね。

 

でも割稽古だけではいつまで経っても、茶事はわかりません。
年に1〜2度くらいは、簡単に茶事の流れでお稽古をすると(例えば、最初は誰かが軸飾り、次に炭点前、濃茶、続きお薄などというふうに)とても勉強になります。

 

style="display:inline-block;width:468px;height:15px"
data-ad-client="ca-pub-5117144040005792"
data-ad-slot="6978250067">

 

茶会とは

 

茶会というと、いわゆる大寄せのことです。
大寄せというのは、神社やお寺で月に一回茶会を行い、客は誰でも参加できるというものです。
茶道を習っていなくても参加できますし、表千家の茶会に裏千家やそれ以外の方も参加できます。

 

作法は表千家の茶会に裏千家の方が参加される場合、自分の流派の作法でやって大丈夫です。つまりこの場合は裏千家でやって大丈夫なんですよ。

 

大寄せの茶会は1席に20〜30人程度入りますので、緊張感もさほどなく、気軽に参加できます。ほとんどは薄茶席です。

 

金額は1席700〜1000円程度。薄茶一服と、お菓子をいただけます。
その神社やお寺の茶会の年間チケットなんかもありますから、毎月参加するという方は、そちらを購入しておくとかなりお得です。

 

ちなみに私がいつも参加してる茶会の年間チケットは3000円。
年間12席あって、1席700円なので、5回参加すると元を取れます♪

 

まずは大寄せの茶会を1年通われてみてください。
それだけでもかなりお勉強になります。

 

さて、大寄せの茶会ですが、こちらの亭主と正客について触れてみたいと思います。

 

まず、亭主ですが、これは表千家、裏千家にそれぞれ会があり、この神社の月釜(大寄せの茶会のことです)は○○会と△△会が参加すると言うふうに決まっていて、その会の先生方が順番に茶会の亭主役を行います。先生の茶会にはお手伝いとしてその社中の方(お弟子さんですね)、そしてお手伝いでその会の他の先生方に参加していただいたりします。

 

参加費用はいりませんが、会に入っている先生方は年会費を収めているし、参加する先生の社中は水屋見舞いといって、3000円程度の菓子折りを差し入れます。

 

お昼ご飯がついてくるし、お勉強になるので参加できるととてもうれしいです。

 

次に正客ですが、これは大寄せの場合最初から決まっていないので、順番に茶室へ入っていくと、まずみなさん正客から3客目までは席をあけて座ります。これは暗黙の了解でやっていることで、「
私正客したいわヽ(´▽`)/」と思って、ずかずかと一番前に座ってしまったら、かなり周囲のお客様がびっくりされますので、茶道を習ってない方は、遠慮してなるべく遠い席にお座りになられたほうが良いかと思います。(この辺の感覚は本当に茶道を習っていないとわかりづらいかなと思います)

 

さて、正客の席だけずっぽりと空いた状態で席が決まると、亭主側のお手伝いの方が客の顔ぶれを見て、正客にふさわしそうな方を選んで席を勧めます。

 

この「正客にふさわしい」という基準というと、

 

年配である

 

和服である

 

有名な先生である

 

男性である

 

・・・など、こんな感じですが、万が一そういう方が一人もいない時、とても正客を決めるのに時間がかかります。(普通、みなさん遠慮されますからね)

 

最終席になると、だいぶ人が減りますから、その時間帯は初心者の方はあえて最初から後ろの方の席で俯いておくといいかもしれません。

 

(作法が全くわからない方は、一番最後の方に座りましょう。男性の場合、正客にされてしまうことが多々ありますが、正客の意味がわからず受けてしまい、ずーっと黙っていたり、積極的な方はとてもちんぷんかんぷんな質問を繰り広げる・・・というお席も何度が目にしてきましたが、まぁ、大寄せなのでそれはそれでありかなぁと個人的には思います。その時の亭主役の先生の力量が問われたりして、緊張感が走ります(´∀`*))

 


茶道 ブログランキングへ



ホーム RSS購読 サイトマップ
ホーム 表千家 茶道の歴史